モガミフーズ株式会社様インタビュー
今回は、これまで福わたしへ冷凍食品等の提供という形で支援を続けてくださっている「モガミフーズ株式会社」の取締役・田中照夫様に、インタビューの機会を頂戴しました。
モガミフーズ様インタビュー内容
まず、福わたしを知ってくださったきっかけを教えてください。
今でも鮮明に覚えていますが、2022年に開催された、山形県主催の環境展がきっかけでした。当初はパッケージの改善によるプラごみ削減などを想定していたのですが、出展していた福わたしから「冷凍食品も取扱いたい」という話がありました。フードバンクで冷凍品を取扱うのは当時、一般的に難しいと言われており、チャレンジングで面白いなと感じると同時に、自然解凍品のパイオニアとしての自社の強みを活かし、何か一緒に取り組めるのではないかと思いました。
福わたしを支援したことで、何か会社の中での変化はありましたか。
取組みの成果としては、昨年はロス(廃棄可能性)対象商品の6割を提供し、今年はほぼ全てお渡しできました。食品メーカーとしては、「作ったものは、人が口にして初めて意味がある」と考えていますので、廃棄をせずに済むこと、それが困っている人の役にたつという連携が実現したのは嬉しく思います。
福わたしの強みや、魅力を教えてください。
「CSR」や「SDGs」などの取り組みが重視される中、食品製造業として環境問題以外の社会課題にも目を向ける機会になり、かつスピーディーに取り組みを進めていけたのが、福わたしへの食品提供でした。食品提供後の細やかなメールレポートで常に成果を把握できており、他の県内企業にも、支援が広がっていくことを期待しています。
これから福わたしが支援者を増やしていくため、アドバイスがあればお願いします。
福わたしから生活困窮世帯の話を聞き、「電気や水道が止まるなんてあり得るのか?」と信じがたい気持ちでしたが、取り組みを継続し、活動の報告を聞かせて頂く中でそれが現実だと思い知らされました。より多くの人に伝えるためにも、生活困窮世帯に関する統計等が発信されると良いのかなと思います。
最後に、良い職場であるために意識していることを教えてください。
社員に対して、自分が考えていることを、メールや紙面で発信し伝えるようにしています。また、今は外国籍の従業員も増えていることから、そうした方々とのコミュニケーションも大事だと認識しており、日本語の教え方を勉強しているところです。
これまでのご支援に加え、お話を聞かせて頂きありがとうございました。CSRやSDGsといった大きなテーマに目を向けつつ、できることから一歩ずつ取組む姿勢に背筋が伸びる思いでした。今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
文責:鳥居 亜佑美(認定NPO法人アカツキ)